オリジネーターとは、金融の世界で「資産を最初に生み出す人や企業」のことを指します。英語の「originate」(起源、発生させる)から来た言葉で、特に証券化ビジネスの分野でよく使われる用語です。
具体的な例で説明しましょう。銀行が住宅ローンを貸し出すとき、その銀行がオリジネーターになります。銀行は顧客に融資し、将来返済してもらう権利(債権)を手に入れます。その後、この債権を他の金融機関に売却したり、証券化して投資商品にしたりすることがあります。このとき、最初に融資を実行して債権を作り出した銀行がオリジネーターなのです。
オリジネーターの役割は、単にお金を貸すだけではありません。借り手の信用調査や契約手続き、書類管理なども行います。そして証券化する場合は、その債権を投資家に売りやすい形に整える仕事も担います。
2008年のリーマンショックでは、一部のオリジネーターが返済能力の低い人にも無理に融資し、その債権を証券化して売り出したことが問題になりました。このため現在では、オリジネーターには厳しい審査基準や責任が求められるようになっています。
金融システムの入口を担う重要な存在といえるでしょう。

