再生産労働とは、人間が生きていくために必要な日常的な活動や、次の世代を育てるための労働のことを指します。具体的には、料理や洗濯、掃除などの家事、子育て、高齢者や病人の介護、家族のケアなどが含まれます。
この労働は「再生産」という言葉が示すように、働く人の体力や健康を回復させ、明日もまた働けるようにする役割を果たしています。また、子どもを産み育てることで、将来の社会を担う人材を育成するという意味でも重要です。
再生産労働の大きな特徴は、多くの場合、お金が支払われない無償労働であることです。従来は主に女性が家庭内で担ってきた仕事で、経済統計や社会の評価の対象になりにくい面がありました。しかし実際には、この労働がなければ誰も働き続けることができず、社会そのものが成り立ちません。
近年では、再生産労働の価値を正しく評価し、男女で平等に分担すべきだという考え方が広まっています。また、保育や介護など、一部の再生産労働が社会サービスとして提供されるようにもなってきました。目に見えにくいけれど、社会を支える基盤となっている重要な労働なのです。

