労働経済学とは、働く人と雇う側の関係や、賃金、雇用、失業などの問題を経済学の視点から研究する学問分野です。なぜ給料に差があるのか、どうして失業が起きるのか、どんな政策が雇用を増やすのかといった疑問に答えようとします。
この学問では、労働市場の仕組みを分析します。労働市場とは、働きたい人と人を雇いたい企業が出会う場所のことです。需要と供給のバランスによって賃金が決まり、雇用が生まれるという経済の基本原理が、ここでも働いています。
労働経済学が扱うテーマは幅広く、最低賃金の効果、教育と収入の関係、男女間の賃金格差、非正規雇用の問題、高齢化社会における労働力不足などがあります。また、働き方改革や子育て支援といった政策を考える際にも、労働経済学の知見が活用されています。
研究方法としては、統計データを使った分析や、実際に起きた政策変更の影響を調べる実証研究が中心です。たとえば、最低賃金を上げたときに雇用がどう変化したか、育児休業制度が女性の就業にどう影響したかなどを、データに基づいて明らかにします。
私たちの働き方や生活に直接関わる問題を扱う、実践的で身近な学問分野なのです。

