均衡とは、釣り合いが取れた安定した状態のことです。経済学では特に、需要(買いたい量)と供給(売りたい量)がちょうど一致している状態を指します。このとき成立する価格を「均衡価格」、取引される量を「均衡取引量」と呼びます。
例えば、リンゴの市場を考えてみましょう。価格が高すぎると買いたい人が減り、売れ残りが出ます。逆に価格が安すぎると買いたい人が増えすぎて品切れになります。ちょうど良い価格になると、売りたい量と買いたい量が一致し、売れ残りも品切れもない状態になります。これが均衡です。
市場では、価格が自然に調整されることで均衡に向かう仕組みがあります。売れ残りがあれば価格が下がり、品不足なら価格が上がるという動きです。この自動調整機能によって、無駄のない効率的な資源配分が実現されると考えられています。
ただし、実際の経済では常に均衡が保たれているわけではありません。技術革新や自然災害、政策変更などによって需要や供給が急に変化すると、新しい均衡点に移るまで時間がかかります。また、市場の不完全性によって均衡に到達しないこともあります。それでも均衡の概念は、経済現象を理解するための基本的な考え方として重要です。
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