英国学派とは、国際関係論(国と国との関わり方を研究する学問)における重要な考え方の一つです。1950年代以降、主にイギリスの研究者たちによって発展してきました。
英国学派の特徴は、国際社会を単なる力と力のぶつかり合いだけでなく、国同士が一定のルールや価値観を共有する「社会」として捉える点にあります。たとえば、外交官を保護するルールや条約を守る習慣など、国際社会には暗黙の了解や共通のマナーが存在すると考えます。
この学派は、現実主義(力が全て)と理想主義(道徳が重要)の中間に位置する考え方として知られています。国際社会には無秩序な面もあるけれど、完全な混沌ではなく、ある程度の秩序や協力関係が存在するという立場です。
代表的な学者にはヘドリー・ブルやマーティン・ワイトがいます。彼らは歴史や哲学の視点も取り入れながら、国際関係を幅広く分析しました。現代でも、国連や国際法がどのように機能しているかを理解する上で、英国学派の考え方は重要な参考となっています。
目次

