Form 10-kとは、アメリカの証券取引所に上場している企業が年に一度提出する、詳細な年次報告書のことです。「フォーム・テンケー」と読み、アメリカ証券取引委員会(SEC)への提出が法律で義務付けられています。
この報告書には、企業の事業内容、財務状態、経営成績、リスク要因、経営陣の状況など、投資家が投資判断をするために必要な情報がほぼすべて含まれています。数百ページに及ぶこともある非常に詳細な文書で、企業の「完全版の通信簿」とも言えます。
具体的には、どんな事業を行っているか、主要な製品やサービスは何か、どの市場で競争しているか、財務諸表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書など)、直面しているリスク、訴訟の状況、役員の報酬などが記載されています。
日本企業でも、アメリカ市場に上場している企業(たとえばトヨタ自動車など)はForm 10-kを提出しています。日本の有価証券報告書に相当するものですが、一般的にForm 10-kの方がより詳細で、特にリスク要因の開示が充実していると言われています。
Form 10-kはSECのウェブサイト(EDGARシステム)で誰でも無料で閲覧できます。投資家やアナリスト、研究者などが企業分析をする際の基本資料として広く活用されており、企業の透明性を高め、投資家を保護する重要な役割を果たしています。
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