オフバランスシートとは、企業の貸借対照表(バランスシート)に記載されない資産や負債、取引のことです。バランスシートは企業がどれだけの財産を持ち、どれだけの借金があるかを示す重要な財務書類ですが、会計のルール上、そこに載せなくてもよい項目があります。それがオフバランスシート取引です。
代表的な例として、リース取引があります。以前は設備を借りるリース契約の多くが、資産にも負債にも計上されませんでした。また、将来発生する可能性のある債務保証なども、オフバランスとして扱われることがあります。
オフバランスシートの利点は、貸借対照表をスリムに見せられることです。負債が少なく見えれば、企業の財務状況が健全に映り、投資家や銀行からの評価が高まる可能性があります。しかし、これが行き過ぎると、企業の実態が見えにくくなるという問題があります。
実際、2000年代初頭にアメリカで起きたエンロン事件では、オフバランスシート取引を悪用して巨額の負債を隠していたことが発覚し、大きな問題となりました。この事件をきっかけに、会計基準が厳格化され、多くの取引がバランスシートに記載されるようになりました。現在でも透明性の高い財務報告が求められています。
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