キチンサイクルとは、景気が約40ヶ月(3年から4年程度)の周期で良くなったり悪くなったりを繰り返す現象のことです。アメリカの経済学者ジョセフ・キチンが1923年に発見したことから、この名前がつきました。
景気には波があることは多くの人が知っていますが、その波にはいくつかの種類があります。キチンサイクルは「短期波動」と呼ばれ、比較的短い周期で起こる景気の変動です。この周期が生まれる主な原因は、企業の在庫(商品の抱え具合)の変動だと考えられています。
具体的には、景気が良くなると企業は売れると予想して商品をたくさん作り、在庫を増やします。しかし作りすぎると在庫が余ってしまうため、企業は生産を減らします。すると景気が悪くなり、在庫が減っていきます。在庫が少なくなると再び生産を増やし始め、また景気が良くなるという循環が生まれるのです。
経済の世界では、キチンサイクルのほかにも約10年周期のジュグラーサイクル、約20年周期のクズネッツサイクル、約50年周期のコンドラチェフサイクルなど、さまざまな景気循環が知られています。これらを理解することで、経済の動きを予測する手がかりになります。
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