原油市場が異常事態、ベテラントレーダーも「こんなの見たことない」
原油市場が「まさにパニック」状態に陥っています。米国のイラン攻撃を受けて価格が乱高下し、ボラティリティー(価格変動率)を好むベテラントレーダーですら動揺する異常事態となっています。
市場関係者は「ニュークリア(核)級の衝撃」と表現するほどの混乱ぶりで、トランプ大統領の「戦争ほぼ終了」発言で一時90ドルを割り込んだかと思えば、イランの報復攻撃で再び急騰するなど、予測不可能な展開が続いています。
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なぜここまで混乱しているのか
通常、原油市場は地政学リスクに敏感ですが、今回の混乱は過去に例を見ないレベルです。その理由は複数あります。
まず、トランプ大統領の発言が二転三転していること。「戦争終結」を示唆したかと思えば、イラン新指導者を「すぐに父親の後を追わせてやる」と威嚇するなど、予測がつきません。
さらに、ホルムズ海峡の封鎖リスクが現実味を帯びていること。世界の原油輸送の約2割が通過するこの海峡が封鎖されれば、供給不足による価格高騰は避けられません。
「ボラティリティー好きの私でも怖い」
30年以上原油市場を見てきたというベテラントレーダーは「ボラティリティーが高い方が儲けのチャンスは増える。でも今回ばかりは怖い。1日で10ドル以上動くなんて異常だ」とコメントしています。
X上では「ガソリン価格どうなるんだよ」「これで来月235円とか生活できない」「原油先物やってる人、心臓持つの?」と、一般市民からも不安の声が続出しています。
日本への影響は
日本は原油の約9割を中東に依存しており、この混乱は直接的に家計を直撃します。すでにガソリン価格は来月235円に達するとの予想も出ており、物価高騰に拍車がかかる恐れがあります。
原油市場の混乱が長期化すれば、日本経済全体に深刻な影響を及ぼすことは避けられず、政府の対応が注目されます。

