富士山で外国人登山者2人が約400メートル滑落し、1人が意識不明の重体となる事故が発生した。滑落したのはオーストラリア人とみられており、通行止めとなっている登山道に侵入していた可能性が高いという。
事故が起きたのは3月10日、登山者から「行方不明になった」との通報を受けて捜索活動が開始された。発見時、2人のうち1人は意識不明の重体で、もう1人の状態も懸念されている。現場は冬季閉鎖中の登山道で、立ち入り禁止の看板や柵が設置されていたが、それを乗り越えて入山したとみられる。
富士山では例年、外国人登山者による遭難事故が相次いでいる。特に冬季は気象条件が厳しく、アイゼンやピッケルなどの装備なしでの登山は極めて危険とされている。今回の事故でも、滑落した2人が十分な装備を持っていたかは不明だ。
ネット上では「また外国人の無謀登山か」「通行止めの意味を理解してほしい」「富士山を舐めすぎ」との声が相次いでいる。一方で「言語の壁があるのでは」「もっと多言語での注意喚起が必要」との指摘も出ている。
山梨県や静岡県は外国人登山者向けの安全啓発を強化しているが、今回のような事故は後を絶たない。観光立国を目指す日本にとって、外国人観光客の安全確保は喫緊の課題となっている。特に富士山のような象徴的な観光地では、多言語対応の強化だけでなく、物理的な侵入防止策も検討する必要がありそうだ。
今回の事故を受けて、地元自治体は改めて冬季登山の危険性を訴えるとともに、外国人向けの情報発信を強化する方針を示している。
