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福島第一原発のデブリ取り出し、15年経っても見通せず
東日本大震災から15年を迎えた2026年3月11日、福島第一原発では今も総量880トンに及ぶ核燃料デブリの取り出し作業が難航している。避難者は今も4万2000人に上り、正式な避難者数2万3410人を大幅に上回る実態が明らかになっている。
原子力損害賠償・廃炉等支援機構によると、1~3号機に残る核燃料デブリは合計約880トンと推定されているが、取り出し作業は技術的な困難から大幅に遅れている。当初の計画では2021年から本格的な取り出しを開始する予定だったが、現在も試験的な段階に留まっている。
大阪での工事トラブルが投げかける技術力への疑問
奇しくも同じ11日、大阪・梅田では下水道工事中に直径5メートル、長さ30メートルの鋼管が地下から約18メートルも隆起する前代未聞の事故が発生。「地下水の浮力が勝った」とされるこの事故に、ネット上では「こんな基本的なミスをする国が原発のデブリ取り出しなんてできるのか」との不安の声が広がっている。
専門家は「地盤と地下水の影響で浮力が勝つことは計算すべき基本事項」と指摘。大阪市は謝罪したものの、復旧の見通しは立っていない。
故郷に帰れない現実
福島では今も4万2000人が故郷に帰還できていない。公式の避難者数との差は、自主避難者や区域外避難者をカウントしていないためだ。ある女性は「神様助けて」と手紙に綴り、津波で同級生12人を失った心の叫びをぶつけている。
15年が経過しても原発事故の爪痕は深く、技術立国としての信頼が問われる事態となっている。大阪の工事トラブルは、日本のインフラ技術への信頼を揺るがす象徴的な出来事として記憶されることになりそうだ。

