大阪市北区の梅田駅近くの新御堂筋で、地下に敷設されていた直径5メートルの巨大な鋼鉄製パイプが地面を突き破って最大約18メートルも突き出すという前代未聞の事故が発生した。
事故が起きたのは3月11日午前。下水道の雨水貯留管を設置する工事中に、地下約30メートルに敷設されていた鋼管が突然隆起し、道路を突き破って地上に出現した。まるでSF映画のような光景に、現場を通りかかった市民からは「何が起きたのか分からなかった」「巨大な柱が生えてきた」といった驚きの声が上がった。
専門家の分析によると、工事中に鋼管内の水を抜いた後、周囲の地下水による浮力が働き、鋼管が地上に押し上げられた可能性が高いという。大阪市は鋼管に注水して重量を増やし、徐々に沈下させる作業を続けており、13日朝の時点で約1.6メートルまで下がったものの、完全な復旧には数日かかる見込みだ。
この事故により新御堂筋の一部が通行止めとなり、周辺道路は大渋滞に陥った。大阪の大動脈とも言える幹線道路が封鎖されたことで、通勤や物流に大きな影響が出ている。
お笑いコンビ・ミルクボーイの内海崇も現場に遭遇したことをSNSで報告。関西人特有のユーモアで「土管がドッカーンや」という表現がトレンド入りし、「さすが関西人」「こんな時でもギャグにする」とネット上で話題になった。
横山英幸大阪市長は12日の会見で「通行止めの再開は厳しい」と述べ、地盤を固める薬液注入作業を行うことを明らかにした。残った部分を切断する案も検討されているという。
大阪市は今後、工事の安全管理体制を見直す方針を示している。梅田という大阪随一の繁華街で起きた前代未聞の事故は、都市インフラの脆弱性を改めて浮き彫りにする結果となった。

