熊本市中央区で3月13日、焼き芋の移動販売トラックが走行中に出火し、運転手がそのまま消防署に駆け込んで消火してもらうという珍しい出来事があった。
目撃者によると、トラックは「燃えながら走っている」状態で、煙を上げながら熊本市消防局の消防署に向かって走行。運転手は冷静に消防署の敷地内に車を停め、消防隊員に助けを求めた。
消防隊員は即座に消火活動を開始し、数分で鎮火させた。運転手にけがはなく、延焼も免れた。トラック後部に設置された焼き芋用の釜から出火したとみられている。
通常は119番通報して消防車の到着を待つところだが、偶然近くに消防署があったため、直接駆け込むという機転を利かせた形だ。消防関係者は「結果的に早期消火につながった」としながらも、「基本的には119番通報をしてほしい」と呼びかけている。
SNS上では「発想が面白い」「でも確かに合理的」「消防署に駆け込むという選択肢があったか」と話題に。一方で「走行中の出火は危険だから停車すべき」との指摘もある。
焼き芋の移動販売車は、石焼き芋用の釜を搭載しており、火気を扱うため日頃から安全管理が求められる。今回の出火原因は調査中だが、整備不良や釜の過熱などが考えられるという。
冬の風物詩として親しまれる焼き芋トラックだが、火災リスクと隣り合わせであることを改めて認識させる出来事となった。

