スラックとは、企業や組織において「余裕」や「ゆとり」を意味する経営用語です。具体的には、時間的な余裕、人員の余裕、資金の余裕など、さまざまな面での「のりしろ」のことを指します。
一見すると、余裕があるということは無駄があるように思えるかもしれません。実際、効率化を追求する経営では、スラックは削減すべき対象として扱われることもあります。しかし、適度なスラックは組織にとって重要な役割を果たします。
まず、予期せぬトラブルや急な需要の変化に対応する余力となります。ギリギリの人員で回している職場では、誰かが病気になっただけで業務が回らなくなってしまいます。また、スラックがあることで、従業員が新しいアイデアを考えたり、スキルアップのための学習をしたりする時間が生まれ、イノベーション(革新)につながることもあります。
近年、働き方改革の文脈でも、適度なスラックの重要性が再認識されています。常に100%以上の力で働き続けることは持続可能ではなく、心身の健康を損ねる原因にもなります。効率性と余裕のバランスをどう取るかが、これからの経営における重要な課題と言えるでしょう。
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