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円が急騰、一時1ドル148円台 — 中東停戦期待と日銀利上げ観測が重なり円高加速

自動車・半導体製造ラインが関税の影響を受ける様子

5日の外国為替市場で円相場が急騰し、一時1ドル148円台をつけました。中東情勢の緊張緩和への期待感に加え、日銀が早期に追加利上げに踏み切るとの観測が強まったことが主な要因です。前日比で約3円の円高となり、約2カ月ぶりの円高水準となりました。

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円高の背景

円高の主な要因は2つです。

第一に、イランが米国に停戦協議を打診したとの報道を受け、中東情勢の緊張が緩和するとの期待が広がりました。リスク回避姿勢が和らぎ、安全資産とされる円の買い需要が一時的に後退した一方、日本株の急反発が円の信認を高めました。

第二に、日銀の植田和男総裁が同日の講演で「経済・物価見通しが実現すれば、利上げを継続する方針に変わりはない」と発言したことで、市場では3月または4月の追加利上げを織り込む動きが加速しました。

輸出企業への影響

円高の進行は輸出企業の業績に逆風となります。トヨタ自動車は1円の円高で年間400億円程度の営業利益が減少するとされており、自動車・電機メーカーの株価は日経平均の急反発の中でも上値が重い展開となりました。

一方で、輸入コストの低下により、食料品や電気・ガス料金の値上がり圧力が和らぐとの見方もあり、家計にとっては一定のプラス効果が期待されます。

今後の見通し

市場関係者の間では、日銀が3月18〜19日の金融政策決定会合で政策金利を0.25%から0.5%に引き上げるとの見方が優勢になりつつあります。ただし、中東情勢の不透明感や米国の関税政策の動向次第では、再び円安方向に振れる可能性も残っています。

三菱UFJリサーチ&コンサルティングのアナリストは「年内に1ドル145円程度まで円高が進む可能性がある」と指摘しており、為替市場の動向が引き続き注目されます。


参考: ロイター、日本経済新聞(2026年3月5日)

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