高市早苗首相が進める医療費削減策が波紋を広げています。花粉症やアトピー性皮膚炎、喘息、リウマチなどの治療に使われる「アレグラ」「ロキソニン」「ヒルドイド」など77成分・1,100品目の薬について、保険適用を見直す法案が今国会に提出される見通しです。実現すれば窓口3割負担が実質5割に跳ね上がり、患者から強い反発が起きています。
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「OTC類似薬」とは何か
今回の見直し対象となるのは「OTC類似薬」と呼ばれる薬です。OTC(Over The Counter)とは薬局で市販されている薬のことで、処方薬の中に市販薬と成分・効能が似ているものが含まれています。
政府は「市販で買えるなら保険で賄う必要はない」という論理で、これらの薬を保険適用から外す方針を打ち出しました。日本維新の会は「総額数千億円規模の医療給付削減」を要望しており、財政削減の観点から推進されています(ミクスOnline)。
患者の9割が反対、「薬が買えなくなる」
全国保険医団体連合会(保団連)が実施したアンケート(12,000件以上の回答)では、反対意見が90%に達しました(東京新聞)。
患者からは以下のような声が上がっています。
- 「薬代が高くなる」(80%)
- 「医者に診てもらわずに自己判断で薬を買うようになる」(60%)
- 「子どもたちに必要な薬を確保できるのか」
- 「仕事も生活もままならなくなる」
保団連は「当事者の意見や実態を一切明らかにせず、結論ありきで閣議決定した」と強く抗議しています。
皮肉な構図:高市首相自身もリウマチ患者
Xでは「高市首相自身が関節リウマチの患者なのに」という声が多く上がっています。高市首相は2025年10月にリウマチの闘病を公表しており、今回の見直し対象にはリウマチ治療薬も含まれています。
2026年度中の実施が予定されており、患者・医療団体の反発を受けて今後の国会審議が注目されます。

