国際女性デーに突きつけられた厳しい現実
2026年3月8日の国際女性デーに合わせて発表された調査結果が、日本の女性労働者を取り巻く厳しい現実を浮き彫りにした。非正規雇用で働く女性のうち、「仕方なく非正規を選んでいる」と回答した人が6%に上ることが明らかになったのだ。
この日、全国各地では日本版「女性の休日」イベントが開催され、女性が家事も仕事も休んだらどうなるかを可視化する試みが行われた。イベントでは、女性の無償労働の価値や社会における役割について議論が交わされた。
「選択」の裏にある構造的問題
表面的には「ワークライフバランスのため」「家庭との両立のため」と非正規雇用を選んでいるように見える女性たちだが、実際には低待遇を選ばざるを得ない社会構造が存在すると専門家は指摘する。
正社員として働きたくても、長時間労働が前提の職場環境や、育児との両立の難しさから、やむを得ず非正規を選択している女性は少なくない。また、夫の転勤に伴う退職や、保育園の空きがないことなど、個人の努力では解決できない要因も多い。
「ガラスの天井」は依然として厚い
国際女性デーに関連して開催されたシンポジウムでは、「ガラスの天井の先へ」をテーマに、日本の未来を考える3人の識者が登壇。女性の管理職比率の低さや、男女間の賃金格差など、依然として残る課題について議論が行われた。
参加者からは「女性が活躍できる社会と言われて久しいが、実態は何も変わっていない」「制度はできても、意識が変わらなければ意味がない」といった厳しい意見が相次いだ。
若い世代に期待
ただし、希望もある。Z世代を中心とした若い世代は、ジェンダー平等に対する意識が高く、従来の価値観にとらわれない働き方を模索している。企業側も優秀な人材確保のため、柔軟な働き方の導入を進めており、少しずつではあるが変化の兆しは見えている。
「仕方なく非正規」をゼロにする社会の実現には、まだ長い道のりが必要だ。

