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台湾現職トップが「天覧試合」に現れた
3月9日、東京ドームで行われたWBC日本対オーストラリア戦に、台湾の行政院長(首相に相当)が観戦に訪れていたことが明らかになりました。1972年の日中国交正常化に伴う日台断交後、台湾の現職行政院長が来日するのは初めてのこととされており、外交的に極めて異例の出来事となりました。
天皇ご一家も観戦された「天覧試合」に、台湾のトップが同席していたという事実は、日台関係の深まりを象徴する出来事として注目されています。
中国が日本大使に抗議
台湾行政院長の来日を受け、中国政府は直ちに金杉憲治駐中国大使を呼び出して抗議しました。中国の王毅外相は会見で「日本は何の資格があって干渉するのか」と強く反発。「日本の選択にかかっている」として、日中関係の悪化を日本側の責任とする姿勢を示しました。
中国外務省は「高度に警戒」するとして、高市首相が台湾有事について国会答弁したことにも改めて反発。「日本の選択次第」という表現を繰り返し、圧力を強めています。
ネット上では賛否両論
SNS上では「野球外交の勝利だ」「台湾との絆が深まるのは良いこと」という肯定的な意見がある一方、「中国を刺激しすぎでは」「経済制裁が怖い」という懸念の声も上がっています。
特に中国が「日本の行く末を高度に警戒する」と発言したことに対しては、経済界を中心に不安の声が広がっているとされています。
日台関係の新たな局面か
今回の台湾行政院長の来日は、スポーツイベントという表向きの理由がありながらも、実質的には日台の政治的連携を示すメッセージとなりました。中国の反発は予想されたものの、日本政府がこれを受け入れたことは、台湾との関係強化を優先する姿勢の表れとも取れます。
今後、中国がどのような対抗措置を取るのか、そして日本がどこまで台湾との関係を深めていくのか、東アジアの外交バランスが問われる局面を迎えています。

