KYCとは、銀行や証券会社などの金融機関が、新しく口座を開設する顧客の身元を確認する手続きのことです。「Know Your Customer」の頭文字を取った言葉で、日本語では「顧客確認」や「本人確認」と呼ばれます。
具体的には、運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証明書を提示してもらい、名前、住所、生年月日、職業などの情報を確認します。最近ではスマートフォンで身分証を撮影したり、顔認証技術を使ったりするオンラインでのKYCも増えています。
なぜこのような手続きが必要なのでしょうか。それはマネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金供与といった犯罪を防ぐためです。犯罪者が偽名で口座を開いたり、他人の名義を不正に使ったりすることを防ぐため、世界中の国々で法律によってKYCが義務付けられています。
銀行口座の開設時だけでなく、仮想通貨の取引所、証券口座、クレジットカードの申し込みなど、お金が動くあらゆるサービスでKYCが求められます。手続きが面倒に感じることもありますが、私たちの資産や金融システム全体の安全を守るための大切な仕組みです。近年は技術の進歩により、より迅速で便利なKYC手続きが可能になってきています。

