居酒屋チェーン「甘太郎」や「牛角」などを展開するコロワイドが、カフェチェーン「珈琲館」「カフェ・ベローチェ」を運営するシャノアールを約440億円で買収することが10日、明らかになった。外食業界で大型M&Aが実現し、業界地図が大きく塗り替わる可能性が出てきた。
コロワイドは居酒屋を中心に全国で約2700店舗を展開する外食大手。一方のシャノアールは、都市部を中心に珈琲館やベローチェなど約300店舗のカフェチェーンを運営している。今回の買収により、コロワイドは居酒屋からカフェまで幅広い業態を持つ総合外食企業へと進化する。
買収の狙いは「デザートとの相乗効果」だ。コロワイドは居酒屋業態でデザートメニューの強化を進めており、シャノアールが持つカフェ運営ノウハウやスイーツ開発力を取り込むことで、両社の商品力向上を目指す。また店舗網の相互活用や仕入れコストの削減なども期待される。
コロナ禍で打撃を受けた居酒屋業界は、ランチ営業やカフェ業態への進出で収益の多角化を図ってきた。今回の買収はその延長線上にあり、「夜だけでなく昼の需要も取り込む」戦略の集大成といえる。
ネット上では「ベローチェが牛角グループになるのか」「居酒屋とカフェの組み合わせは斬新」「デザートの相乗効果ってどういうこと?」と驚きの声が広がっている。一方で「ベローチェの低価格路線が維持されるか心配」という懸念も。
外食業界では人手不足やコスト高騰が深刻化しており、規模の拡大による効率化が急務となっている。今回の大型買収が業界再編の引き金となる可能性もあり、他社の動向にも注目が集まっている。

