札幌市は3月13日、市営地下鉄において磁気式乗車券を廃止し、QRコードを使った新システムへの移行を検討していることを明らかにした。券売機で切符を購入する利用者が激減していることが背景にある。
市の調査によると、地下鉄利用者の大半がICカード「SAPICA」や交通系ICカードを使用しており、券売機で磁気券を購入する人はほぼいない状況だという。観光客もスマートフォンでの決済を希望する声が多く、磁気券の必要性が薄れている。
新システムでは、スマートフォンアプリや専用端末でQRコード付きチケットを購入し、改札機にかざして通過する仕組みを想定。これにより券売機の維持費削減や改札処理の高速化が期待できる。
磁気券廃止のメリットとして、券売機の保守コスト削減、改札機の小型化、環境負荷の軽減などが挙げられる。一方で高齢者やスマートフォンを持たない層への配慮も必要だ。
SNS上では「時代の流れだね」「QRの方が便利」との声がある一方、「お年寄りは大丈夫か」「現金で買いたい人もいる」との懸念も示されている。
札幌市は2025年度中に実証実験を開始し、2027年度以降の本格導入を目指す。既に東京メトロなどでもQRコードチケットの実験が進んでおり、公共交通のキャッシュレス化・デジタル化は全国的な流れとなっている。
磁気券の時代が終わりを迎える中、新たな交通システムの構築が各地で進められている。

