健康寿命とは、人が健康で自立した生活を送れる期間のことです。単に何歳まで生きられるかという平均寿命とは違い、介護や支援を必要とせず、日常生活を自分の力で送れる期間を指します。
例えば、ある人が80歳まで生きたとしても、最後の10年間を寝たきりで過ごしたなら、その人の健康寿命は70歳ということになります。つまり、健康寿命は「元気に過ごせる期間」を示す指標なのです。
日本は世界有数の長寿国ですが、平均寿命と健康寿命の間には差があります。2022年のデータでは、男性の平均寿命は約81歳、健康寿命は約72歳で、約9年の差があります。女性では平均寿命が約87歳、健康寿命が約75歳で、約12年の差があります。この差の期間は、何らかの支援や介護が必要な状態で過ごしていることを意味します。
健康寿命を延ばすことは、個人にとっても社会にとっても重要です。個人は充実した人生を長く楽しめますし、社会全体では医療費や介護費用の負担を減らせます。そのため、適度な運動、バランスの取れた食事、定期的な健康診断などを通じて、健康寿命を延ばす取り組みが各地で進められています。人生100年時代と言われる今、ただ長く生きるだけでなく、いかに健康に生きるかが大切になっているのです。

