廃案とは、国会に提出された法律案や予算案などが、成立しないまま無効になってしまうことです。法案が正式に否決されるのとは異なり、審議が十分に進まなかったり、会期が終了したりすることで自動的に消滅する状態を指します。
日本の国会では、一度の会期中に成立しなかった法案は、原則として次の会期に持ち越すことができません。これを「会期不継続の原則」と呼びます。つまり、国会の会期が終わる時点で成立していない法案は、自動的に廃案となるのです。
廃案になる理由はさまざまです。与党と野党の意見が対立して審議が進まない場合、重要な法案の審議を優先するために他の法案が後回しにされる場合、国会が解散されてしまう場合などがあります。また、政府や議員が自ら法案を取り下げることもあります。
廃案になった法案を再び成立させたい場合は、次の国会で改めて提出し直す必要があります。ただし、内容を修正して再提出することも可能です。重要な法案が廃案になると、社会に必要な制度改革が遅れることもあるため、国会運営における大きな課題の一つとなっています。
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