政治学史とは、政治学という学問そのものの歴史や発展過程を研究する分野です。政治史が実際の政治的な出来事を扱うのに対し、政治学史は「政治をどう考え、どう研究してきたか」という学問的な思想や方法の変遷を追います。
政治学の起源は古代ギリシャにさかのぼります。プラトンの「国家」やアリストテレスの「政治学」は、政治のあるべき姿を哲学的に探求した古典的著作です。その後、マキャヴェリが現実の政治権力を冷徹に分析し、ホッブズやロックが社会契約論を展開するなど、時代ごとに異なる政治学の理論が生まれてきました。
20世紀に入ると、政治学はより科学的な学問へと変化しました。統計データを使った分析や、実験的な手法を取り入れた研究が増え、「行動論的転回」と呼ばれる大きな変化が起きました。現代では、合理的選択論やゲーム理論など、経済学の手法を応用した研究も盛んです。
政治学史を学ぶことで、現在の政治学がどのような問いを大切にし、どんな方法で研究しているのかを、歴史的な文脈の中で理解できます。また、過去の偉大な思想家たちの考えを知ることは、現代の政治問題を考える上でも貴重なヒントを与えてくれます。学問の歴史を知ることは、その学問をより深く理解することにつながるのです。
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