インフレーションとは、物やサービスの値段が全体的に継続して上がっていく現象のことです。略して「インフレ」と呼ばれます。例えば、今まで100円で買えたパンが来年には110円、再来年には120円と値上がりしていくような状態です。
インフレが起きると、同じ金額のお金で買えるものが減ってしまいます。1万円を持っていても、物価が上がれば実質的な価値は目減りします。これを「貨幣価値の下落」と言います。
インフレが起こる原因はいくつかあります。一つは、景気が良くなって人々がたくさん買い物をするようになり、需要が供給を上回る場合です。もう一つは、原油や原材料の価格が上がって、商品を作るコストが増える場合です。また、中央銀行がお金をたくさん発行しすぎても、お金の価値が下がってインフレになります。
適度なインフレは経済にとって健全とされています。物価が緩やかに上がっていれば、企業の売上が増え、給料も上がりやすくなり、経済全体が成長します。多くの国では年2%程度のインフレを目標にしています。
しかし、急激なインフレは生活を苦しくします。給料の上昇が物価上昇に追いつかないと、実質的な生活水準が下がってしまうからです。極端な場合、ハイパーインフレという制御不能な物価上昇が起きることもあります。
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