コモディティスワップとは、原油や金、小麦などの商品(コモディティ)の価格変動リスクを交換する金融取引のことです。スワップとは「交換する」という意味で、企業同士がお互いのリスクを交換し合う契約を指します。
例えば、パン屋さんは小麦の価格が上がると困りますが、小麦農家は価格が下がると困ります。このような逆の立場にある者同士が、価格変動のリスクを交換することで、お互いに安定した経営ができるようになるのです。実際には、金融機関が仲介役となってこうした取引を実現させています。
具体的な仕組みとしては、変動する市場価格と固定価格を交換します。ある企業が「市場価格がいくらでも、固定価格で取引したい」と考えるとき、コモディティスワップを利用することで、価格変動の影響を受けずに計画的な経営が可能になります。
この取引は実際に商品をやり取りするわけではなく、価格差を金銭で精算する「差金決済」という方法が一般的です。つまり、実物の小麦や原油を受け渡すのではなく、価格の差額だけをお金でやり取りするのです。
航空会社が燃料費の変動リスクをヘッジ(回避)したり、食品メーカーが原材料費の変動を抑えたりするために活用されています。企業のリスク管理において重要な役割を果たす金融商品です。
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