サンクコストとは、すでに支払ってしまって取り戻せない費用のことです。日本語では「埋没費用」と呼ばれ、過去に投じたお金や時間、努力などが該当します。
例えば、映画のチケットを買って映画館に入ったものの、内容がつまらなかったとします。このとき「チケット代がもったいないから最後まで見よう」と考える人は多いでしょう。しかし、チケット代はすでに支払い済みで戻ってきません。途中で出ても最後まで見ても、そのお金は変わらないのです。これがサンクコストの典型例です。
ビジネスの場面でも、サンクコストは重要な概念です。ある事業に多額の投資をした後、その事業がうまくいかないことが明らかになっても、「ここまで投資したのだから」と撤退できずに損失を拡大させてしまうケースがよくあります。
経済学では、合理的な判断をするためには、サンクコストを考慮に入れるべきではないとされています。大切なのは「これから先、どうすれば一番良い結果が得られるか」という視点です。過去に使ったお金や時間にとらわれず、現在の状況と将来の見通しだけを基準に判断することが、賢明な意思決定につながります。これを「サンクコストを無視する」と表現します。
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