ストラクチャード・インベストメント・ビークル(SIV)とは、銀行などの金融機関が作る特別な投資会社のことです。略してSIVと呼ばれます。短期の資金を調達して長期の資産に投資し、その金利差で利益を得ることを目的としています。
仕組みを簡単に説明すると、SIVはまず短期の債券(コマーシャルペーパー)を発行して投資家から資金を集めます。そして集めた資金で、住宅ローンを証券化した商品など、利回りの高い長期資産を購入します。短期で借りた金利より長期で運用する金利の方が高いため、その差額が利益になるのです。
このSIVが注目されたのは2007年から2008年の世界金融危機(リーマンショック)のときです。当時、多くのSIVがサブプライムローン関連の証券に投資していました。サブプライムローンとは、返済能力が低い人向けの住宅ローンのことです。
これらのローンで返済が滞ると、SIVが持つ資産の価値が急落しました。さらに金融市場が混乱して短期資金の調達も困難になり、多くのSIVが破綻する事態となりました。この問題が金融危機を拡大させる一因となったのです。
現在では規制が強化され、SIVの活動は大きく制限されています。金融の複雑な仕組みがリスクを生む典型例として、今でも語り継がれています。
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