セーフガードとは、特定の商品が急激に大量に輸入されることで、国内の産業が大きな打撃を受けるのを防ぐために、一時的に輸入を制限する措置のことです。日本語では「緊急輸入制限」とも呼ばれます。
例えば、外国から安い農産物が突然大量に入ってくると、国内の農家が価格競争に負けて経営が成り立たなくなる可能性があります。このような事態を避けるために、政府が輸入量を制限したり、関税(輸入品にかかる税金)を一時的に引き上げたりするのがセーフガードです。
セーフガードは世界貿易機関(WTO)というルールで認められている正当な措置ですが、いくつかの条件があります。まず、実際に国内産業が深刻な被害を受けているか、受ける恐れがあることを証明する必要があります。また、あくまで緊急措置なので、永続的に使うことはできず、期間が限定されています。
日本でも過去に、ねぎや畳表、しいたけなどの農産品について中国からの輸入が急増した際に、セーフガードの発動が検討されたり、実施されたりしたことがあります。ただし、輸出国との貿易摩擦を引き起こす可能性もあるため、慎重に判断されるのが一般的です。
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