3月8日の国際女性デーに合わせて、全国各地で「女性が家事も仕事も休む」という日本版イベントが開催されました。しかし、調査によると「仕方なく非正規」で働く女性が6%存在し、本当に自由な選択ができているのか疑問の声が上がっています。
国際女性デーとは
国際女性デーは、女性の権利と政治的・経済的分野への参加を訴える日として、国連が定めた国際デーです。世界各国でイベントやデモ行進が行われ、ジェンダー平等の実現を目指す声が上がります。
日本でも近年、この日に合わせて様々な取り組みが行われるようになっており、今年は「女性が家事も仕事も休んだら」をテーマにしたイベントが全国で開催されました。
「仕方なく非正規」の実態
今回注目を集めているのは、女性の働き方に関する最新の調査結果です。非正規雇用で働く女性のうち、6%が「本当は正社員として働きたいが、仕方なく非正規を選んでいる」と回答しました。
この背景には、育児や介護といった家庭の事情、企業側の正社員採用の少なさ、年齢による就職難など、複合的な要因があるとされています。「女性の選択」という言葉の裏に、実は選択の余地がない構造的な問題が隠れているのです。
「ガラスの天井」は今も存在
日本の未来を考える3人の識者が、国際女性デーに合わせて「ガラスの天井の先へ」というテーマで対談を行いました。ガラスの天井とは、能力があっても女性が一定以上の地位に昇進できない見えない障壁を指します。
対談では、日本企業における女性管理職比率の低さ、政治分野での女性議員の少なさなど、依然として厚い壁が存在することが指摘されました。一方で、若い世代を中心に意識改革が進んでいることや、制度改正による環境整備の重要性も語られました。
低待遇を選ばざるを得ない構造
専門家は「女性の選択」という言葉に潜む問題点を指摘しています。表面的には「パートタイムを選んだ」「非正規を選んだ」と見えても、実際には保育園の不足、配偶者控除の存在、企業の男性中心的な働き方など、様々な制約によって「選ばされている」ケースが多いというのです。
こうした構造的な問題を解決しない限り、真の意味での「選択の自由」は実現しないとの声が上がっています。
若い世代の意識変化
ポジティブな変化も見られます。Z世代と呼ばれる若い世代では、男女ともにジェンダー平等への意識が高まっており、「家事は女性の仕事」という固定観念を持たない人が増えています。
また、企業側も優秀な人材を確保するため、男性の育児休業取得推進や在宅勤務制度の拡充など、ワークライフバランスに配慮した制度を整える動きが加速しています。
今後の課題
国際女性デーのイベントは、これらの問題を可視化する重要な機会となりました。ネット上では「女性だけの問題じゃない」「男性も働き方を見直すべき」といった意見も多く見られ、ジェンダー問題が社会全体の課題として認識され始めています。
真の意味でのジェンダー平等実現には、制度改革だけでなく、私たち一人ひとりの意識改革が不可欠です。今日の国際女性デーが、そのきっかけとなることが期待されています。

