3月3日のひな祭りから5日が経過した3月8日、SNS上では「まだ雛人形を片付けていない」という投稿が相次いでいる。従来「ひな祭りが終わったらすぐに片付けないと婚期が遅れる」と言われてきたが、この慣習に疑問を持つ若い世代が増えているようだ。
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「婚期が遅れる」は根拠なし?
民俗学の専門家によれば、「ひな祭り後すぐに片付けないと婚期が遅れる」という言い伝えには、明確な歴史的根拠はないとされている。むしろ「片付けをきちんとできる子に育ってほしい」というしつけの一環として広まった説が有力だ。
しかし昭和の時代には、この迷信が多くの家庭で真剣に信じられ、3月4日には慌てて片付ける光景が日本中で見られた。ところが令和の現在、価値観の変化により「迷信に振り回されたくない」という考えが広がっている。
ネット上では賛否両論
「うちは3月末まで飾ってる。婚期とか関係ない」「むしろ年中飾りたい。高いお金出して買ったんだから」という声がある一方、「やっぱり早く片付けないと気持ち悪い」「伝統は守るべき」という意見も根強い。
特に注目されているのが、若い母親世代の変化だ。「娘の婚期より、季節の行事を楽しむことを優先したい」「結婚するしないは本人の自由。人形のせいにするのはおかしい」といった、個人の選択を尊重する考え方が支持を集めている。
雛人形業界の見解は
雛人形の製造・販売業者は「湿気の多い時期を避けて、天気の良い日に丁寧に片付けることが大切」と説明する。つまり、慌てて片付けるよりも、人形を傷めないタイミングを選ぶことの方が重要だというわけだ。
伝統行事と現代の価値観、あなたはどちらを優先するだろうか?

