イランに新たな最高指導者が誕生
2026年3月9日、イラン国営テレビは、新たな最高指導者としてハメネイ師の次男であるモジタバ師が選出されたと報じた。父親の強硬路線を継承するとみられ、米国との対立がさらに激化する可能性が高まっている。
ハメネイ体制の継承が確定
モジタバ師は、前最高指導者アリー・ハメネイ師の次男として知られ、革命防衛隊との強い結びつきを持つとされている。父親が築いた反米・反イスラエル路線を継承する立場にあり、国際社会からは「強硬派の台頭」として警戒する声が上がっている。
イラン国内では権力の世襲に対する批判もあるが、保守強硬派の支持を背景に選出が決定。今後のイラン政策は大きく変わることはないとの見方が支配的だ。
米国との軍事的緊張が最高潮に
新指導者選出の背景には、現在進行中の米国との軍事衝突がある。アメリカ軍によるイラン攻撃で、今月1日の反撃作戦で重傷を負ったサウジ駐留部隊の兵士が死亡し、米軍の死者は7人目に達した。
米国メディアは、トランプ大統領がイランのウラン押収を目的とした地上作戦を検討していると報道。イラン側は住宅密集地からミサイルやドローンで攻撃を続けており、民間人の犠牲も懸念されている。米軍はイラン国民に「自宅待機」を呼びかける異例の措置を取っている。
原油市場は大混乱、日本経済に直撃
イラン情勢の緊迫化を受けて、原油価格は急騰。WTI先物は1バレル106ドル付近まで上昇し、約2年ぶりの高値を記録した。カタールは「イラン情勢で石油生産が停止する可能性」を警告しており、投機マネーがエネルギー市場に殺到している。
一方で、米エネルギー長官は「間もなくホルムズ海峡経由で石油は流通する」との見通しを示し、米軍の攻勢で安全な航行を確保すると強調。しかしモジタバ師の新体制下でイランが態度を軟化させる可能性は低く、中東情勢は予断を許さない状況が続いている。
中国の王毅外相は「軍事行動の即時停止」を呼びかけているが、米国とイランの対立は新指導者の下でさらに激化する恐れがある。

