徳島県内で、高齢の母親を放置して死亡させたとして、64歳の男が保護責任者遺棄致死罪で起訴された。5月8日、親族が自宅を訪ねた際に、ベッドの上で母親が亡くなっているのを発見。警察に通報された。
逮捕容疑によると、被告は母親が3年前から自力で食事ができない状態にあったにもかかわらず、十分な食事や介護を与えず放置していた。「介護に疲れた」という理由で、母親の世話を怠り続けたとみられている。
事件発覚の経緯は異例だ。6月1日、被告本人が徳島県内の交番を訪ね、「母親のことで相談がある」と申し出た。その後、数日間の入院を経て、いちき串木野署に逮捕された。自首に近い形での身柄拘束となった。
3年間にわたって要介護状態の高齢者を放置し、死亡に至らせた事件。介護疲れは社会問題として認識されているが、こうした結果を招いた場合、法的責任は免れない。相談機関の充実や介護支援体制の強化が改めて問われている。

