月給16万円では生活費が足りない——労働現場からの悲鳴が止まらない。
最低賃金が時給1500円に到達する見通しは立たず、現在の全国平均は時給1000円程度に留まったままだ。時給1000円で月20日勤務すれば月給20万円。家賃・光熱費・食費を差し引けば、貯金はおろか生活防衛すら困難な水準が、この国の「最低」とされている。
一方で物価は上昇を続ける。総務省の統計によれば、過去3年間で食料品・エネルギーコストは平均15%以上上昇。時給は据え置きのままだ。
労働団体は「このままでは労働者の貧困化が加速する」と警告。経営側との実現可能性の議論は進まず、1500円の実現時期は「遠い将来」と化している。
低賃金層の労働者たちは、昇給の約束なく働き続ける。日本の「最低賃金」は、はたして労働者を守っているのか、それとも搾取を追認しているのか——その問いが、いまこそ問われている。

