今年上半期、飲食業界は未曾有の危機に直面している。東京商工リサーチの調査によれば、倒産件数は509件に達し、過去最高を更新した。
業種別で見ると、居酒屋の倒産が最も深刻で118件。かつて日本の飲食シーンの中心だった居酒屋チェーンや個人経営の店が次々と閉店している現実が浮き彫りになった。
原因は複合的だ。人件費の高騰、食材コストの急上昇、そして消費者の外食離れ—大手チェーン店ですら対応に苦しむなか、薄利多売で成り立ってきた個人店の経営は崖っぷちにある。
資金繰りに余裕のない個人経営者は、一度の仕入れ値上昇で利益が吹き飛ぶ。人を雇う余裕もなく、自分と家族で回す店舗は疲弊している。夜間営業のコスト、光熱費、家賃—すべてが重くのしかかる。
この危機、本当に個人店は生き残れるのか。それとも飲食業界全体が構造転換を迫られているのか。

