フィリピン・マニラを訪問中の茂木敏充外相は23日、中国の王毅共産党政治局員兼外相と短時間言葉を交わしたことを明らかにした。首相の公式答弁以来、初めての接触となる。
ASEAN関連外相会議の開催に伴い、マニラに集結した両国外交トップ。対立が深まる東シナ海領有権問題を抱える日中関係において、首脳レベルの対話が冷え込む中での接触だ。「短時間」という表現が示すように、表面的な挨拶に留まった可能性が高い。
ただし国際会議の場で直接顔を合わせたことは、最悪の関係悪化を避けたいとの双方の意思表示と見なせる。今後、実質的な交渉へ進むのか、それともこのまま冷え込んだ状態が続くのか。アジア地域の安定を左右する局面にある。
日中関係の「氷解」と言えるのか、それとも単なる儀礼的な接触に過ぎないのか—読者の見方は分かれそうだ。

