猛暑による大量の汗。そこに目をつけたのがお菓子業界だ。従来の塩あめやタブレットだけでなく、今夏はグミなど新ジャンルの塩入りキャンディが続々と投入され、「塩」を切り口とした市場のすそ野が広がっている。
夏場の熱中症対策や水分補給時の塩分補給ニーズが高まる中、メーカー各社は新商品開発に力を入れ、販売期間の長期化も進めている。これまで夏限定だった塩キャンディを、春先から秋口まで年間を通じて展開する動きも出始めており、市場の構造自体が変わり始めている。
グミ市場が塩入りに対応することで、これまで塩あめ層だけにとどまっていた消費者層が一気に拡大。若年層から高齢層まで、より広範な購買層を獲得できるようになったのだ。
気象の不安定化が常態化する中、この「塩」トレンドはこの先も続くのか。それとも一過性のブームで終わるのか——企業戦略の選別が本格化する局面を迎えている。

