ロシア地理学会サハリン州支部が28日、小クリール諸島(日本が北方領土と主張する色丹島と歯舞群島)にある無人島をソ連の伝説的スパイ、リヒャルト・ゾルゲにちなみ命名すると発表した。島に名前を記した銘板を設置する予定という。
ゾルゲは戦前、ドイツのスパイ組織の一員として日本に潜入し、太平洋戦争開始直前の情報をソビエト連邦にもたらした人物。その名を北方領土の島に付けることで、ロシアは領土の実効支配をさらに進める狙いとみられる。日本政府の対応が注視される。
北方領土をめぐっては、ウクライナ侵攻後にロシアが強硬姿勢を強めており、このような命名は領土問題の複雑化を示す動きといえる。ロシアの意図と日本の今後の対抗策について、議論は避けられない状況だ。

