南米ベネズエラで安否不明者の届け出が4万人を超えた。野党勢力との対立が深刻化する中、マドゥロ政権下で市民が突然消息を絶つ事例が急増している。
人権団体の報告によると、2024年の政治的混乱以降、身元不明のまま拘束・失踪したとみられる人物が相次いでいる。多くのケースで政権に批判的だった市民や活動家が対象となっており、当局による報復的な身柄拘束の疑いが強まっている。
ベネズエラは経済危機に加え、大統領選の結果をめぐる対立が激化。野党支持者らは路上デモを続けているが、治安部隊による強制排除が繰り返されている。行方不明者の家族は刑務所への面会要請も認められず、生死の確認すら難しい状況が続いている。
国連も懸念を表明し、マドゥロ政権に対する国際的な批判が高まっている。人権侵害の疑いについて独立した調査を求める声も出ている。
4万人超の失踪—これは一国の統治体制の崩壊を示す数字だ。民主主義を失った国で、次々と人が消える。日本国内でこの規模の失踪事件が起きたら大騒ぎになるはずだが、海外のニュースでは霞んでしまう。独裁政権下の人権侵害にどう向き合うべきか。

