不妊治療を巡る夫婦の価値観の相違が深刻化している。子どもを望み10年間の治療を続けてきた妻に対し、夫が「心身の負担が限界、治療の中止を望む」と主張するケースが相次いでいる。
治療継続には精神的・経済的な負担が伴う。ホルモン投与による体調不良、毎月の通院、数十万から数百万円の医療費。妻は「まだ可能性がある」と望みを託し、夫は「このままでは家族が壊れる」と懸念する。
実際、不妊治療の継続期間が長期化するにつれ、夫婦間の亀裂は深まりやすい。妻が治療に集中するあまり、パートナーシップが二の次になり、コミュニケーション不足が問題を増幅させるケースも少なくない。
不妊治療の専門家は「夫婦で納得できるゴール設定が最初の段階で不可欠。途中で価値観がズレても、対話を重ねることが離婚回避のカギ」とアドバイスしている。経済的サポートの充実とともに、心理カウンセリングの活用も重要性が増している。
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