東京地検特捜部の主任だった西田将仁検事(48)が、捜査で取り調べた女性容疑者と性的関係を持ったとして、法務・検察当局から懲戒免職処分を受けた。29日付での処分。
検察の信頼を揺るがす事態だ。公権力を行使する立場にある検事が、捜査対象者との関係において最も守るべき利益相反と倫理規範を踏みにじったことになる。特捜部という最重要部署での主任級の人物による行為だけに、内部統制の欠落も問われる。
懲戒免職は公務員としての身分を失う最も重い処分。再就職や年金も大きく制限される。一方で、検察組織全体への国民の信頼低下は避けられない。同じような事態が他にないのか、組織の姿勢が厳しく問われる局面だ。
こうした不適切関係による処分は、検察史上でも稀有なケース。法令遵守が求められる検察官がこの行為に及んだ背景に何があったのか、徹底的な検証が必要ではないか。

