SBIホールディングスがフジテレビジョンホールディングスとの資本業務提携を発表した。金融大手とメディア企業の異業種連携は、日本の放送業界では極めて異例。
北尾吉孝会長が『日本メディアの再生』を掲げる背景には、地上波テレビの低迷と経営課題への危機感がある。既存メディアの経営基盤が揺らぐ中、SBIの資金力と経営ノウハウがフジの事業構造改革にどう機能するのかが焦点だ。
両社は経営統合や放送免許の事実上の譲渡を念頭に置いていないと説明しているが、資本提携から経営権の変動へ進む可能性も排除していない。金融グループによるメディア支配は、日本の放送規制における『異変』として議論を呼ぶ可能性が高い。
デジタル化で苦しむテレビ局の救世主となるのか、それとも資本の論理による番組編成の左右化を招くのか—提携の真意が問われる局面だ。

