JR総武線幕張駅を発着する「花島公園・長作町線」の廃止が現実味を帯びてきた。バス事業者から廃止の意向が示されたもので、地域住民から困惑と不安の声が上がっている。
この路線は1日に千人を超える利用がある地域密着型のバス。通勤通学、買い物、医療機関への移動など、地域住民の足として機能してきた。にもかかわらず廃止方針が打ち出されたことで、特に高齢者や学生からの反発が強まっている。
問題なのは、代替交通手段が十分に整備されていない点だ。廃止後、住民がどのようにして移動するのか、地域全体の交通インフラがどう変わるのか、具体的なビジョンが見えていない。市と事業者の間で協議が進められているとみられるが、住民への説明は後手に回っているのが実情。
地域交通の維持と経営効率のバランスは難しい課題だが、1日千人の利用者を一方的に切り捨てるようなやり方で本当にいいのか。地域の足を守るために何ができるのか、真摯な議論が求められている。

