ピカピカに磨かれた1円玉が次々と生産される造幣局の映像がSNSで話題になっています。驚くべきは、1円玉の「量産」が実に11年ぶりだということ。
財務省と造幣局への取材によると、今回生産される1円玉は1億3200万枚という膨大な数。スマートフォン決済やクレジットカードが浸透し、硬貨そのものの需要が減少しているはずのキャッシュレス時代に、なぜこれほどまでに1円玉を造る必要があるのか——その背景には、流通している硬貨の老朽化や減耗への対応があるとみられます。
銀行での両替需要の増加や、自動販売機・駅の券売機など流通網全体における硬貨の枯渇懸念も指摘されており、デジタル化が進む一方で、現金インフラの維持という課題が浮き彫りになっています。
果たして、この大量生産で流通の課題は解決するのでしょうか。それとも、キャッシュレス化がさらに進めば、またしばらく1円玉は造られなくなるのか——日本の通貨政策の本音が問われています。

