近年、「ギフテッド」という言葉の認知度が急速に高まっている。一般的にはIQの高さで注目されることが多いが、実は知性だけにとどまらない。「高い共感的理解、正義感」「興味関心や知的好奇心の強さ」「内面の豊かさ」といった多面的な特性を持つ人たちだ。
しかし33歳のギフテッド当事者が直面しているのは、こうした高い能力と現実のギャップだ。知的には優れていながら、なぜか努力が続かない、行動に移せないという葛藤。共感力や正義感が強いぶん、世界の不完全さや自分の不完全さにも敏感に反応し、それが行動を鈍らせることもある。
知能と行動力は必ずしも比例しない。むしろ高い思考能力と強い感受性を持つからこそ、選択肢の多さに迷い、理想と現実のズレに疲弊し、努力そのものに疑問を感じてしまう——ギフテッドの抱える実際の課題は、IQ数値以上に複雑で深いのかもしれない。
あなたの周囲にもこうした葛藤を抱えている人はいないだろうか。あるいは自分自身がそうではないだろうか。

