2026年5月の磐越自動車道バス事故は、部活動の日帰り遠征という日常の風景を一変させた。1人が死亡し17人が重軽傷を負ったこの事故の運転手は、旅客運送に必須の二種免許を持たず、過去にも事故を繰り返していたという。
学校の部活費用として1人26万円の遠征費が徴収される背景には、安全と経費のはざまに置かれた現場の葛藤がある。運転手の資格要件を満たさないまま走っていたバスが、なぜ道路に出ていたのか。部活動を支える経費と安全管理のバランスが、いま問われている。
逮捕された運転手の常習的な事故歴が事前に把握されていたのか、それとも野放しだったのか。学校側の安全審査はどの段階で機能していなかったのか——この事故は、日本の部活動運営における構造的な問題を浮かび上がらせた。

