横浜市戸塚区の障害者支援施設で、職員による日常的な虐待が明るみに出た。入所者に対して「クズ」といった人格を否定する暴言を繰り返し、必要な手続きを経ずに居室に閉じ込めるといった行為が行われていたという。
最も問題なのは、市側がこうした事態を既に把握していながら、どのような対応をとってきたのか不透明な点だ。障害者という最も支援が必要な立場の人間が、本来守るべき施設職員から日常的に虐待を受けている状況に、なぜ速やかな改善指導や指摘が行われなかったのか。
入所者は逃げ場のない環境に置かれている。外部との連絡が遮断され、暴言と隔離が「日常」になれば、心身への深刻なダメージは測り知れない。施設内という密閉された空間では、虐待はエスカレートする傾向がある。市の監督責任と、職員の処分基準の甘さが問われる局面だ。
こうした施設虐待は氷山の一角ではないか、という懸念も出ている。

