中国の政府系研究機関や大学の学者らが広東省でシンポジウムを開き、台湾南方にあるフィリピン最北バタネス州のバタン諸島を「中国の領土だ」と主張した。10日までに中国の一部メディアが報じた。
フィリピン領として国際的に認識されてきたバタン諸島に対し、中国側が公式な主張を展開するのは異例。政府系機関が関わるシンポジウムという形式から、これが国家戦略の一部である可能性も指摘される。
南シナ海での領土問題が複雑化する中、中国はこれまで南沙諸島(スプラトリー諸島)やパラセル諸島(西沙諸島)で活動を強めてきた。今回のバタン諸島への主張は、フィリピンとの新たな対立軸となるか。
フィリピン政府の対応や、国際社会がこの主張をどう受け止めるかが注目される。これまで以上に海域をめぐる緊張が高まるのではないかとの懸念も出ている。

