熊本県八代市の日本製紙八代工場で、巨大な煙突が建物にめりこむ大惨事が発生した。複数人が生き埋めになった現場で、救助隊員たちは絶望的な状況と闘っていた。
29日、最初に現場に到着した八代広域消防本部の隊員らが、熊本日日新聞の取材に緊迫の瞬間を語った。がれきの中から聞こえてきた「助けて」という必死の声。その呼びかけに応える救助活動は、時間との競争だった。
煙突という巨大な構造物が倒壊した場合、生き埋めになった人を安全に救い出すには、周囲のがれきを慎重に取り除く必要がある。一つの動きが誤れば、さらなる崩落を招く可能性がある。隊員らはそのプレッシャーの中で、求められた人命救助に全力で当たった。
このような大規模災害で重要なのは、初期対応の迅速さと的確さだ。八代広域消防本部の対応は、日本の防災体制が試された瞬間ともいえる。被害の全貌はいまだ明らかになっていないが、工業施設の安全管理についても問い直す必要が出てきたのではないか。

