秋田市でスーパー5店舗を営むマルダイの寺田朋和社長が、人件費の高騰に直面している。最低賃金の引上げが相次ぐ中、地方の中堅小売業にとって経営判断は待ったなしの状況だ。
背景にあるのは、各地の企業が最低賃金の上昇に合わせて賃金を引き上げざるを得ない「チキンレース」。大手チェーン店との競争の中で、人材確保のために賃上げを余儀なくされるが、地方の限定的な商圏では売上増に直結しにくいジレンマがある。
マルダイのような地方密着型の中堅企業は、価格転嫁も難しく、利益圧縮を甘受するしかないのが現実。人手不足と賃金上昇のはざまで、地方小売業の経営モデルが揺らいでいる。
最低賃金引上げは労働者の生活向上には必要だが、地方の雇用を守りながら継続できる企業経営を両立させる道は見えるのか。

